寒くなり、ついにこの時期が到来のようです。
私たちのクリニックでもちらほら一日おきくらいにインフルエンザの方がくるようになりました。
こうなると広がるのは早く1~2週で大流行となるでしょう。
今年の特徴は、A型だけでなくB型も多いことです。
A型は、香港A型と4年前に新型インフルエンザとして流行したH1N1型です。
B型は、子供たちの間に流行るものと思っていたのですが、高齢者でもみられます。
免疫機能が低下して過去にできた抗体の力価が低下したため感染したのでしょうね。
もし急に高熱がでて、全身倦怠感、関節痛をともなう場合は、かならず近くのお医者さんを受診なさってください。
インフルエンザかどうかを早期にチェックする必要があります。
インフルエンザであれば、抗インフルエンザ剤を使用することによりウイルス量を抑えることができ、軽くてすみます。タミフル耐性のインフルエンザがでたとマスコミが大騒ぎしていますが、その他にも3種類(吸入薬のリレンザ、吸入薬のイナビル、点滴薬のラピアクタ)があります。
早期に治療をうけて自宅で十分休養することです。
特効薬を服用して熱が下がったからとすぐに学校にいったり出勤したりするのは止めてください。
ウイルスをまき散らし感染を広げてしまいます。
小中高校のインフルエンザの出席停止期間は「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日経過するまで」と学校保健法で定められています。
幼稚園児、保育園児は「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後3日経過するまで」です。
他人にうつさないように最低5日は家でじっとしてくださいということです。
会社の出勤に関して法律はありませんが、この基準をきちんと守ってほしいと思います。
ぐっと我慢して家で療養することそれが他人を思いやる気持ちです。
仕事も多忙でしょうが、調子の悪い時に仕事しても効率が悪いだけです。
速く回復させてから仕事に復帰してバリバリ行ってください。
また感染しないように注意することも重要です。
有効な予防法としては、以下の3点です。
外出から帰ったらきちんと手洗いとうがいをすること。
多くの人が集まるような場所はできるだけ避けること。
電車やバスなどに乗るときは、マスクを着用すること。
さあ、みなさんしっかり対策をして通勤、通学してくださいね。