ホルモンが多い場合は甲状腺機能亢進症と言いますが、その典型的な症状は、動悸がしたり、汗っかきであったり、よく食べるのにやせるなどです。高齢者では、症状がはっきりせず、疲労感や体重減少だけのような場合もあるから要注意です。
甲状腺機能亢進症は、原因はいくつかあるのですけど一番多くて有名なのがバセドウ病という病気です。10代、20代の若い人に発症することが多いですね。機能亢進症でホルモンが多すぎる時は、甲状腺ホルモンの産生を抑える抗甲状腺剤を使います。手術や放射線で甲状腺を焼くような治療を選ぶ場合もあります。
ホルモンが不足した場合は機能低下症です。 症状は体がダルいこと、その他によくみられるのは、便秘、体重増加、むくみ、足に力が入らないとか立ちくらみなどの症状ですね。高齢者では意識がボーっとして認知症と間違えられることもあるので要注意です。機能低下症は、40代からの女性に多い病気です。
原因として多いのは、慢性甲状腺炎という病気により、ホルモン量が年とともに不足してゆくためです。ホルモン不足の場合、特徴的な症状がないので誰でも同じような症状がでることあります。通常する定期的な採血検査項目で、コレステロール値が高い時も、甲状腺ホルモンの不足がないか疑ってみる必要があります。低下症でホルモンの足りない場合は、ホルモン剤で足りない分補えばいいだけです。