今年は、雪が降ることも多く寒い冬ででした。
この1週間で気温があがりはじめようやく春らしくなってきましたが
それとともにこの季節特有の訴えの患者さんが外来に増えてきました。
鼻ミズ、目のかゆみ 花粉症の患者さんです。
例年は2月初めから花粉症を訴える方が来られるのですが、今年は遅かったですね。
ちょうどインフルエンザがピークを過ぎて落ち着いた頃から花粉症の患者さんが増えた感じです。
花粉の飛散量は、前年夏の日照時間に比例します。
去年は暑い夏で日照時間が長かったということで(すっかり忘れてしまっていますが)、
今年は例年並みかそれ以上の花粉量ということです。
でも地域差があります。
北海道、四国、中国、北陸では例年よりも花粉量は少なく、九州、近畿、関東は例年並み、東北、東海では多いという予想になっています。
花粉症の症状をひどくしないための治療の原則はマスク、メガネで花粉暴露を避けるほか、
早めに抗ヒスタミン剤服薬を開始することです。
これを抗ヒスタミン剤による初期療法と言います。
症状が本格的になる前の時期からかかりつけのクリニックに行き、抗アレルギー剤を処方していただいてください。
この抗アレルギー剤は、副作用として眠気があります。
(実は、眠気が強いほど効き目は強いのですが、、、)
運転する方にとっては、事故のもとですのでこの点は要注意です。
眠気が強い場合は、運転をしないこと、もしくは眠気が少ない薬に変更しましょう。
各製薬メーカーが眠気を減らした独自の薬を生産販売しています(15種類以上あります)。
眠気が少なく効果がある自分にあった薬を選んで服用することです。
自分に合った薬は、自分で名前を憶えておいて医師が処方するときにお願いするのがよいでしょう。
4月まで続く花粉症、早めに対策を開始してください。